キャメロットから遠く離れたとある洞窟の中で、1人の美女が何かの呪文を唱えながら土で作った動物らしきものを卵に入れ、水鏡の中に放り込んだ。それは地下水道を通ってキャメロットの貯水池へ流され、卵の殻にヒビが入る。 翌日、ガイウスとマーリンは全身が白くなり血管が青く浮き出た異様な死人を見つける。群衆に動揺を招かないように注意する2人。何かの疫病だろうかと調査を進めるガイウスの下に、翌朝また新たな死体とウーサー確認が入る。 これといった原因が分からないまま、この摩訶不思議な疫病は下町を中心に広がりを見せた。ガイウスは、この病気は古代魔法、特に強力な黒魔術が絡んでいるに違いないと考え、ウーサーに進言する。 |
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古代魔法を操れる強力な魔術師、ニムエと聞いてウーサーの顔色が変わった。彼はいつもどおり魔術師の捕獲をアーサーに命じ、アーサーは騎士達と共に城壁内の各家を片っ端から調査する。彼らはガイウスの居室にも入り込み、マーリンはガイウスからもらった魔法書がバレないかとひやひやするが、ガイウスがアーサーをうまく追い払ったこともあってなんとかバレずにすんだ。 モルガナ姫の侍女でもあるグウェンの父も、この病を発症する。なんとか治してほしいとガイウスのところに飛び込んできたグウェンに、ガイウスは原因が分からない以上どうしようもないと答えるしかなかった。 魔術を使えば救えることを知っていたマーリンは、ガイウスが手をこまねいている理由が理解できない。例えキャメロットでは魔術が禁止されていたとしても、親しいグウェンが父を亡くして悲嘆に暮れるところなど、マーリンは見たくもない。 魔法書を読んで治療法を見つけたマーリンは、深夜グウェンの家に忍び込んで父親を治す。グウェンは父の回復を喜んだが、罹患した人間がすべて死んでいくなか、1人回復したグウェンの父親が魔術師を探すアーサーの目に留まらないわけがなかった。 いぶかしく思ったアーサーはグウェンの家を捜索し、枕の下からマーリンが置いていった魔具を発見する。動かぬ証拠があがったとして、ウーサーはグウェンの逮捕を命じ、疫病を今すぐ止めないのならば魔女として火あぶりの刑に処すると宣告した。 思わぬ事態に発展したことに動揺するマーリン。軽率な魔術の使用はよからぬ結果をもたらすと、散々警告したガイウスの言葉を無視した結果が、グウェンの死刑宣告を招いた。なす術を失ったマーリンは、自分こそが魔術師でグウェンの父を救ったのは他ならぬ自分だとウーサーに直訴する。 しかし、マーリンが魔法を使えることなど露とも考えていないアーサーの機転により、マーリンはグウェンへの恋の病ゆえの戯言としてウーサーに相手にされなかった。 ガイウスとマーリンは、城の水源を調査し、そこにafancという怪物がおり、それが疫病の原因であることを突き止めるが、その退治方法が分からない。思い余ってマーリンはドラゴンのところへ助けを求めに行く。 ドラゴンは「四大元素」が解決のヒントになることと、アーサーが必要であることを教えた。グウェンの無実を信じるモルガナ姫によってアーサーはafanc退治に駆り出され、マーリンと力を合わせて火と風によってafancを殺すことに成功する。 こうしてキャメロットの水から毒が消え、人々は平穏な生活に戻った。だが、洞窟の中では水鏡に映ったマーリンの姿に呪詛をかける魔女、ニムエの姿があった。 |

[和訳・原作]

[放送データ]
2008/10/04 18:00~ BBC One Episode 3:The Mark of Nimueh |
2009/10/19 20:00~ NHK BS2 第3話:ニムエの徴(しるし) |
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